失恋で死にたい、絶望したときにおすすめの本10選

浮気されて婚約破棄、復縁からのまた浮気。

表面上普通に生活しているように見えて、心の中では絶望していました。

ただ死なないから生きている日々。

今日死んでも明日死んでも、思い残すことなどない。

そんな絶望の淵で、私が心を殺さずに済んだのは、ひとりで過ごす時間に寄り添う本や音楽があったからです。

今回は私が実際に読んだ本の中から、タイプ別のおすすめをご紹介します。

本が苦手な人向け

「絶望名言」頭木弘樹

若くして長い闘病生活を送った著者の救いとなった、文豪たちの「絶望名言」が収められています。ラジオのコーナーが書籍化されたものなので、文章が会話形式になっていて読みやすいです。

絶望してるときにわざわざ「絶望名言」って・・・と思われるかもしれませんが、人間は時として励ましより共感によって癒されることがあります。

文豪たちの絶望があまりにも深くて、ちょっと笑ってしまいますよ。

「ダメ女たちの人生を変えた奇跡の料理教室」キャスリーン・フリン

著者はフランスの一流料理教室を37歳で卒業した遅咲きの料理人。料理に対して苦手意識があるせいで、自分に自信を持てずにいる女性を集めて料理教室を開催し、食への意識を変えることで人生まで変えてしまったという体験ルポです。

私自身、料理は苦手なのですが、この本を読んでいると無性にパンを焼いてみたくなって、一人暮らし用のしょぼいオーブンレンジで焼いてみました。

焼きたてのパンの美味しさに感動して、自分のために手間をかけることも悪くないと思えました。

「スパルタ婚活塾」水野敬也

ドラマになったのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

「男の本音」が書かれていて、婚活本として有用ですし、婚活する気はなくても軽快な語り口が面白くていちいち笑えますよ。

小説の世界に浸りたい人向け

「くまちゃん」角田光代

恋人を振った側の人が次の話では振られる側になる、という構成になっていて、最後まで読むと、別れを受け入れて前を向こうという気持ちが湧いてくる短編集です。

角田光代は数々有名な作品がありますが、個人的にはこの「くまちゃん」が一番好きです。

直木賞を受賞した「対岸の彼女」もおすすめです。

「錦繍」宮本輝

新潮社の文庫フェアで”恋愛小説の金字塔”と紹介されていて思わず手に取った一冊。

ある事件が理由で離婚した男女が再会し、そこからの手紙のやり取りが綴られます。1985年に発売された小説なので、時代背景はかなり変化していますが、今も昔も手紙ってなんだか特別な感じがします。

あと、思わぬ副産物ですが、宮本輝を読んだことがあると話すと50代以上のおじ様方にはめちゃくちゃウケが良いです。

論理的に対処したい人向け

「死ぬ瞬間の5つの後悔」ヴロニー・ウェア

私たちは日々、大小の後悔を積み重ねて生きていますが、緩和ケアの介護を長年つとめた著者が、死を目前にした患者たちから聞いた後悔の言葉には、共通点があったそうです。

後悔のない人生を送るにはどうすればいいのか、この本からヒントが見つかるはずです。

「相手は変えられない ならば自分が変わればいい」ラス・ハリス

パートナーが期待に応えてくれないことにイラついたり、悲しくなったり、でも相手は変わってくれない人生で確実にコントロールできるのは自分の行動だけだと教えてくれる本です。

カップルの問題への対処法について特化して書かれていて、ちゃんとした心理学の本でありつつ、専門的な知識がなくても読みやすいです。

どっぷり絶望してる人向け

「人生論・愛について」武者小路実篤

たかが失恋で、こんなに絶望しているなんて・・・。
情けない、もっと辛い経験をしている人はいくらでもいるのに、早く立ち直らないと。

そう思うことはないでしょうか?

精神的に落ち込んでいる人に「しっかりしろ」「頑張れ」は禁句だと言われていますが、無意識に自分で自分にそれをやってしまっているんです。

そんな状況から解放してくれたのが、この本でした。
自分の悲しみの深さを肯定してもらえた気がして、嬉しかった。

1938年に書かれたもので、現在では男女差別とされるような内容も多く含まれており、文体も読み難いです。心に残った言葉を紹介しておくので、気になった方は読んでみてください。

失恋の悲しみは、子供を失った母親の悲しみに匹敵する。
失恋したものは必ずしも長い目で見て不幸ではない。失恋した為にかえって立派な人間になれた人はいくらでもあるだろう。しかし子供を失った親は、いくらその為に心が鍛えられても、子を失ってよかったとは言うまい。失恋は子を失ったのとは少し違うが、しかしその淋しさ、その悲しみは、決して子を失った親におとらない。ただ可哀想だという気がしない。

「人生論・愛について」著:武者小路実篤

「夜と霧」ヴィクトール・E・フランクル

アウシュビッツ強制収容所から生還したユダヤ人精神分析学者が、みずからの強制収容所での体験を綴った本。あらゆる理不尽や絶望の頂点とも思える体験を経て、それでも人間らしさを失わない著者の思考には、学ぶことが多くあります。

特に印象的だったのは、強制収容所から解放された仲間が、芽を出したばかりの麦畑を踏みつけたときに、著者が注意したら相手が怒り出したというエピソードです。

「なんだって?俺たちが被った損害はどうってことないのか?俺は女房と子供をガス室で殺されたんだぞ。なのに、ほんのちょっと麦を踏むのをいけないだなんて…」

不正を働く権利のある者などいない、たとえ不正を働かれた者であっても例外ではないのだという当たり前の常識に、こうした人間を立ち戻らせるには時間がかかる。

「夜と霧」ヴィクトール・E・フランクル

最後はマンガ

「笑ゥせぇるすまん」藤子 不二雄A

喪黒福造が人々の欲望に油を注いで破滅させるというブラックユーモア満載なお話です。

登場人物はみんな欲に溺れて喪黒福造との約束を破ってしまう、というお決まりの展開なんですが、登場人物を追い詰める喪黒福造の核心をついたセリフが病みつきになります。一緒に人間の欲深さを嘲笑いましょう。


いかがでしたか?

あなたの絶望に寄り添う一冊が見つかれば嬉しいです。

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