久しぶりにバッサリと髪を切った。
男ウケのためにここ数年はサラサラロングをキープしてきたのだが、彼氏との付き合いも3年ほど続いて安定しているし、もう大丈夫だろう(何が?)という気の緩みが出てきたのである。
サラサラのロングヘアーというのは、多大な努力の上に成り立っている輝かしい勲章である。
毎晩お風呂に入る前に、”これから髪を洗って、トリートメントして、乾かして…”と想像するだけで気が遠くなる。
そしてドライヤーが終わった後の洗面所を見ると、”髪の毛は生えてる時きれいやけど落ちとったらムチャ汚い”という、ゆりやんレトリィバァのネタをいつも思い出す。
洗面所にとどまらず、私の歩いたところ全部に髪の毛が落ちている、と彼氏がクイックルワイパーをかけながら迷惑そうに言っていた。
あぁそうですか。
ということで、少々ムッとしながら伸ばしていた髪をバッサリと切った。
イメージは滝沢カレンのような外ハネの切っぱなしボブである。
私の髪を知り尽くした美容師さんの「クセ毛だから切ると広がっちゃうかも…」という忠告も聞き流し、久々のボブに私は胸躍らせていた。
なんてったって、あの面倒なドライヤーから解放されるのだ。
翌朝、鏡の前に立つと滝沢カレンっていうかバタコさんになった私がいた。
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そうそう、私ってクセ毛だったんだよな。今まで髪が長かったからその重みで落ち着いてたけど、切ったら広がるって言ってたよな。
もしかして切らない方がよかったのかしら?
でも、その時ふと思ったのだ。
バタコさんは家庭的で優しくて、いざというときにはいつも焼き立てパンを持って駆けつけてくれる存在で、随分男ウケが良さそうである。
これは、髪型なんかに頼らず中身を磨けというメッセージなんだ。
と自分に言い聞かせてみたものの、この梅雨時にバタコはきつい。
しばらくはストレートアイロンが手放せそうにない。
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バタコを滝沢カレンに近付けるために使っているヘアアイロン。
外ハネはコテよりストレートアイロンの方がやりやすいと美容師さんが教えてくれた。