インド女一人旅⑤ガンジス川クルーズ・インドのカースト制度

前の記事はこちら→インド女一人旅④デリー→バラナシ→ガンジス川でのプージャ

宿にいる日本語ペラペラのスタッフから

日本人の女性2人組に朝日を見るクルーズと街歩きのガイドをするけど、一緒に来る?

と営業され、まぁせっかくだし日本語でガイドしてもらえるなら聞いてみるかと思って参加することにした。

いろんな国で英語ガイドのツアーに参加してきたが、正直なところ理解できるのは5~6割である。(残りの4割は想像と復習で補う)

ガンジス川クルーズ

夜が明ける前にボートに乗り込む。
ガンジス川の朝日はなんだか夕焼けみたいだ。
沐浴をする人々を見かけたが、さすがにこの川に入る勇気がない。

インドに来てからビオフェルミンの過剰摂取で胃腸を守ってきたが、日本人の免疫ではガンジス川には太刀打ちできないだろう…

マカルニカー・ガート(火葬場)

有名な火葬場。写真撮影は禁止とのこと。

ボートで川側から見た後、陸に上がって火葬場をすぐそばで見学させてもらった。

こんなに近くで見ていいの?!と思うところまでグイグイと進んで行くガイド。

 

実際に遺体が直接見える訳ではないけど、布に包まれているそれは間違いなく人間であり、肉親以外の遺体を見たことがない私は緊張していた。

 

それでも、火葬場のすぐそばには子どもたちが遊んでいる姿が見えた。

これがガンジス川の日常なのだろう。

 

インド人はみんな”死んだらマカルニカー・ガートで火葬されたい”と思っているそうだ。

遺体は布に包まれて運ばれ、ガンジス川の水につけられて、オイルを塗って白檀パウダーをつけて(臭いがしないためらしい)薪で焼かれる。

子どもや妊娠中の女性は火葬されず、石をつけて川に沈められるという。

 

たまに浮いてくることある

とガイドは笑っていた。

 

 

笑い事ではない。

カースト制度

ガイドはインドのカースト制度についても教えてくれた。

カースト最下層は火葬場で働く人

その次が街の掃除をする人

その次が洗濯をする人

インド人にとってカーストは絶対で、男性は一生変わらないけど、女性は結婚すると夫と同じになる。

ボートを漕ぐ彼の人生も、生まれた時にはもう決まっていたのだ。

インドに行くと人生観が変わる?

ガンジス川に来る人はみんな罪を流しに来るらしい。

私は日本人に生まれて、生まれながらにして圧倒的に恵まれている。

世界の貧困や理不尽を知るにつけ、”生きているだけで感じる罪悪感”を勝手に持て余していた。

 

この罪悪感を流し去ることはできないけど、ガンジス川の営みを目の当たりにして、気付いたことがあった。

自分にできることは少なくて、生まれながらに変えられないことも多くて、でもみんなそれを受け入れて生きている。

私がこの人たちのために何かできて、何かを与えたいなんておこがましいことで、この人たちはそんなこと望んでいない。

 

”インドに行くと人生観が変わる”なんて話をよく聞くけど、確かに日本とかけ離れた世界を見て感じることはあった。

まぁインドに限らず、常識とか非常識とか、そんなものは国や人によってコロッと変わるものだと知ることで、生きるのが少し楽になるような気がする。

インド人の暮らし

バラナシの街を歩いていて、東京の通勤電車を彷彿とする光景に出会った。

向こう岸にたどり着ける?

 

そして驚いたのは、チャイの飲み方だ。

本場のチャイにテンションが上がったのも束の間、

突然ガイドがカップを投げ捨てた。

!!

 

 

なんかもったいない気持ちがするが、そういうものらしい。

日本に帰ってから調べてみると、”違うカーストの人が使った後のカップなんて使えない”というので、1回使ったら割ってしまうそうだ。

 

 

カースト恐ろしや。

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